森林原人さん×上村茂仁先生の性教育講座&講演会その②

ハグ

前回のレポはコチラ→森林原人さん×上村茂仁先生の性教育講座&講演会

森林原人さん講演会ツアー《生き方のヒントを考える》

今回は自己肯定感について書いてみます。

男性に比べると、女性は自己肯定感が低い人が多い気がします。(理由はあとで書きます。)
妻も自己肯定感はちょっと低めで、僕は「こんなに魅力的なのになんでだろ?」なんて思っています。
ときどき自己肯定感の話をしたりもするのですが、「わかっているけど、どうにもならない」ことがジレンマになり、自己肯定感を上げるどころかわかっているのに出来ない自分が嫌で、モヤモヤしている人も多いと思います。

僕の家族が鬱病になったことがあります。
「死にたい」とまで思う状態から「死にたくない」さらに「生きたい」へと意識が変わるのが簡単ではないように、自己肯定感を高めるのも「自分の意志だけで」は簡単にいかないのだと思います。

自己肯定感を上げるにはどうすればいいかという話を森林原人さんにしていただきましたが、その前にどうして低くなるのか、どうして上がりにくいのかを考えてみます。

自己肯定感

ちょっと前に友人に頼んで書いてもらったのですが、「人と比べること」で自分の価値をはかってしまうのが原因の一つです。
自分と他人は完全に別物で、それぞれ違いがあって当たり前だし、その違いを認め合えば、誰かと比べて自分の価値を上げ下げしないで済みます。
「自分自身がどうであるか?」を軸にして考えなければ、当然自分の人生を歩むことが難しくなります。

なぜ他人と比べて自分の価値が変わってしまうのか。
それはベースとなる「何者でもない自分」がしっかりと愛情を受け止められなかったからです。

厳しい親に育てられたわけでもなんでもなく、幸せに過ごしてきたと思っていても、親が無意識に「こんな子供に育って欲しい」といった子供のためを思って言った言葉が、子供にとっては「今のままの自分じゃダメなんだ」と薄っすらと消えない傷を作ってしまうこともあります。

親や周囲からの愛情と、自分が受け取れた愛情は等しくありませんし、「自分が欲しい愛情」と「親の与えたい愛情」がすれ違っていたら、受け取るのも難しいですよね。
でも子供にとって親は絶対的な存在なので、与えられる愛情こそが正しく、自分の欲しい愛情はまがい物だと思い込んでしまったりします。
そこで心に蓋をしてしまい、本当はもっと甘えたかったのに我慢してしまったり、本当に欲しいものを欲しいと言えなかったりして、浅い傷は大人になってもずっと残ったまま。

本当の自分である「何者でもない自分」を人前で出すのが怖くなったり、出しちゃいけないものだと思ってしまい、本当の自分とは何か?を他人と比べて必死に見出そうとします。
自分の中にないから、他人や周囲との関わりの中からみつけようとし、そして「ないものばかり探すから自己否定を繰り返し、自己肯定感が低くなる」のだと思います。

最初に男性の方が自己肯定感が低い人が少ないと思うと書きましたが、その理由は現代社会が男性有利の社会であり、男性は仕事で一定の評価を得られやすく、仕事さえしっかりしていれば自信を持ちやすい単純さがあります。
それに比べて女性は仕事だけでなく、家事・育児・化粧・女性らしさといった様々なものが求められ、周囲と比べることや比べられてしまうことが多く、男性にとっての仕事のように「これさえ頑張ればOK」みたいなものを持ちにくいです。

では、愛情をしっかりと受け止めるにはどうしたらいいのか?
最近僕も同じ事を考えていたので、森林原人さんの話もすごく納得ができました。

誰かを認めて、自分も認めよう

自分が大人になってしまったからもう誰かから親のような無償の愛なんて受け取れないと思っていませんか?
確かに大人同士では打算的な部分も多く、それは難しいのかもしれません。
でも、きちんと愛情を持って人と接すれば、愛情をもって相手も返してくれると信じています。
信じられない人は、そこまで感情的に思わなくてもいいので、誰かのありのままを認めてあげてみてください。

この前新人さんの研修をしましたが、緊張して手が震えていたり、変に力が入ってしまっていたりと、まだまだな部分がありますが、それは初めての経験だから当たり前です。
頑張って学ぼうと思ったり、レポートも頑張って書いたり、そのときのベストは尽くしているでしょう。
では僕の教え方はどうだったのか?
もっとこうしていれば…もっとこうした方が…と考え出すときりがありません。
自分自身も勉強不足なところがあると思えば、たくさんあります。
それでも僕の経験から教えられることは教えられるし、そのときベストを尽くしたと思って、自分自身に「お疲れ様」と思ってから、次を考えないと心がシンドイです。

よく後悔とかしていませんか?
僕もよく忘れ物したり、失敗したりしてしまいます。
それでもそのときは精一杯やることが大切だし、いつまでも過ぎたことや取り戻せないことを悔やんでも仕方がないので、「今のベスト」を尽くすしかありません。
後悔に余計な時間や思考を使う余裕があるなら、今できることを考えなければいけない。

だから他人の失敗とかもあまり気にしません。
注文した料理が出てくるのが遅かったり、間違えていたらちょっとイライラします(お腹が空いているとちょっとご機嫌が悪くなるので。笑)が、お店の対応次第で楽しく食事できる場合もありますよね。
イライラしたまま食べても美味しくないし、食事を楽しむために店員さんの間違えなどを認めて許したほうが、楽しい時間を自分自身で作れます。
ここで店員さんを認められず、許せない人は食事を楽しむということが難しくなります。

なかなか誰かを認めるのって難しいと思ってしまうでしょうが、凡そほとんどの人はそんなことを日常的にやっていません。
やっていないことは難しくて当たり前です。
過去に誰かに傷つけられたことのある人は特に。
身近な人が難しければ、例えば僕を認めてみてください。
予約のメールじゃなくても、連絡をくれたら嬉しいし、お返事もちゃんとします。
(無料で相談に乗ってもらおうとか、愛のないメールには愛でお返ししませんよ。もちろん。)

よく他人は自分の鏡だという言葉もありますよね。
ダメなところもあるけど、あいつは愛すべき人だと誰かを思えたなら、きっと誰かもあなたのことを愛すべき人だと思ってくれるでしょう。
そういうもんです。
誰かを憎んでばかりだと、きっと誰かから憎まれるでしょう。

誰もが精一杯生きていると思えば、自然と自分も精一杯生きていたなと思えます。

失敗しても、嘘をついても、怠惰にしても、後悔しても、逃げても、それでもそのとき、精一杯だったでしょう。

そしてこうした、言葉のハグが届かない人に効果的なのは、やっぱり実際にハグをすることだと思います。

抱きしめられるとき、自分も相手を抱きしめています。
ハグをするだけで、受け入れる・受け入れられるということを体現でき、言葉では難しい心の壁を一瞬にして壊すことができる力があります。
身近に親しい人がいれば、恥ずかしがらずにハグしようと言ってみましょう。
難しければ、僕達に予約してみてください。

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