初めに言っておきますが、入りたくて入ったわけではありません。
そんなバカみたいなこと…
そう、僕はお風呂へ入ったはずだったのだ….
事の発端はイルミネーションが見たいという僕の願いだった。
去年も一昨年も、イルミネーションをまともに堪能していなかった。
岡山駅前のイルミネーションなんてたかが知れている…
もっとこう広くて大きくて壮大な!!
残念なことに岡山県にはそういう場所がなかった。
そこで一番の常連のお姉さんが一緒に行ってくれることになり、比較的近くの広島の「みろくの里」へ向かうことに。
そして、ライトアップまでは、鞆の浦にある「仙酔島」でお風呂に入ることにした。
仙酔島は鞆の浦からフェリーで5分。
とっても近いけど船に乗るだけでも小旅行気分は抜群。
ランチと入浴のセットコースを予約しておいたので、とりあえずお昼ごはん。
島内を散策したいし、食後の運動も兼ねて、海岸沿いを散歩してみた。
程よく歩きつかれて、いよいよお風呂へ。
「江戸風呂」というお風呂があって、洞窟蒸し風呂なのだそうだ。
1時間半~2時間かかるというので、岩盤浴のように10分~20分入って汗をかき、休んでクールダウンしてまた汗をかいてというのを、2~3回繰り返すのかと思っていた。
受付で渡された館内地図には、入浴の順番が記されていた。
1 海草蒸し風呂
2 海水露天風呂
3 よもぎ蒸し風呂
4 大自然の天然露天風呂?
5 砂浴?
6 足の砂を洗い落とす
7 季節の露天風呂
8 琵琶の葉蒸し風呂
4番が、どうみても海の中に番号が…?
まさかね。きっとすっっっごい海に近い場所にある露天風呂に違いない!!
その希望は着替えて現場を見て、見事に打ち砕かれた。
海じゃん!
お風呂じゃないじゃん!
なんだよ大自然の露天風呂って!大自然すぎだよ!
っと心の中で叫び、大人しく一番から蒸されました。
蒸し風呂は気持ちいいけど、外に出たら寒い。
半袖半ズボンなので、当たり前だけど寒い。
冬の海の冷たさなんて想像もできないわけで、とりあえず行ってみた。
しっかり蒸されたおかげか、外の気温はまだ我慢できた。
波打ち際で、恐る恐る足を海の中へ…
!
!!
い、痛い!
冷たいっていう感覚じゃなくて、痛い!
「無理無理無理無理!」
軟弱な僕は耐えられずに砂浜へ避難し、内股で震えながら一緒にいたお姉さんのほうを見る。
サブサブサブ
なんと、そのまま全身浸かっているではないか…
なんというイケメン
二の足を踏んでいる僕のところへ戻ると、手を繋いで心中や!と勇気付けられ?意を決して海の中へ。
痛いのを我慢して肩までしっかりと海の中へ!
もちろんすぐ上がりましたが、オススメは三回入るらしいです。
不思議なことに、海からあがるとなんだか温かく感じる。
海水が冷たすぎて、外の気温の方が暖かいのと、自分の体が「ヤバイ!体を温めないと死ぬ!」と感じて必死にエネルギーを燃やしているからだと思うけど。
そんなわけで、三回目は少しだけ余裕を持てたけれど、やっぱり痛い。
最後は蒸し風呂で温まり、最初はなんの冗談かと思いましたが、案外スッキリした気持ちです。
デトックス感ハンパない!
冷たい海へ入るということを乗り越えることで、なんだか一皮剥けたような気がしてしまう。
妙な達成感と、いっぱい汗をかいて心身共にリフレッシュできる、そんな不思議なお風呂?でした。
「仙酔島の江戸風呂」
是非冬に行ってみてください!
本来の目的のイルミネーションよりも心に残った素敵なお風呂?です。
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