誰でも好き嫌いはあります。
好きな食べ物、好きな音楽、好きな趣味。
人も合う合わないがあります。
自分のことが好きか嫌いかも、もちろんあります。
でも、自分のことを嫌いと思いたい人はいないはずです。
「嫌い」ではなく、「好きになれない」
つまり、好きでいたいけど、そう思えないから悩んだり苦しんだりするわけです。
苦手な食べ物は食べなければいいし、興味のないことは避ければいいし、合わない人とは関わらなければいいけど、自分自身を見て見ぬふりはできません。
この見て見ぬふりができないということは、自分自身を縛ってしまっています。
自分が嫌いだと思えば思うほど、本当は好きでいたい自分を押し込めて閉じ込めて、自分らしさどころか、自分とは何なのかさえ見失ってしまいます。
そうやって自分を見失っているから、様々な判断基準が自分以外の範囲で起きてきます。
・他人と比べて、自分の頑張りや評価を気にしてしまう
・逆に自分が真面目に頑張っているのに、他人が頑張っていないと腹が立つ
・誰かに言われた言葉をマイナスに捉えてずっと気にしてしまう
・他人の感情や言動にすぐ引きずられてしまう
本当は他人と自分との間に、自分を守る領域が必要なのですが、自分を見失っているとその領域も曖昧で、他人のことが必要以上に気になってしまったり、比べてしまったり、影響されやすくなったりします。
自分が嫌いだけど、自分自身からは逃れられないジレンマがあると、誰かに付け入られやすくなります。
最悪、変な宗教にハマったり、変なツボを買わされたり、変な男に捕まっていいなりになってしまったりするかもしれません。
とはいえ、自分を好きになるというのはそう簡単ではないと思います。
自分を好きになれないのは、自信が持てないからというのは前回書いてみました。
「自信がない、自分が嫌い、その気持ちの裏側に愛が隠れている」
正直、嫌いな部分っていうのはあっていいんです。
誰だって自分が好きで嫌いです。
いくら好きな恋人であっても、相手の全てを受け入れられて、少しも嫌いな部分がないっていう人も少ないと思います。
嫌いな部分もあるけど、好きだからそれでいいんです。
そう思えない人は、自分を守るのは自分自身しかいないということを考えてください。
他人や世間の価値観に影響されず、自分を守るのは自分です。
自分を守るために自分の好きなように生きることは必要です。
自分を一番誰よりも大事にできるのは、自分以外にはいません。
自分を守って他人に影響されないというこは、自身も周囲の人間に悪い影響を及ぼさないということです。
自分を大事にするということは、他人を大事にすることに繋がります。
この記事へのコメントはありません。