面白い映画だったので、いろいろ書いてみます。
物語はある一家が万引きをしながら生活している日常から始まります。
父親が息子に万引きを教えている時点でいろいろと問題があるわけですが、息子は父親を「父ちゃん」とは呼ばない。
ある冬の日、アパートの玄関前で寒さに震える幼い女の子をみつける。
一人ぼっちで大人しく座り込む女の子。
「コロッケ食べるか?」
そう言って父親は女の子(りん)を自宅へと連れて帰った。
一家が住んでいる家には、おばあちゃん(初枝)・母親(信代)・父親(治)・高校生くらいの信代の妹(亜紀)・中学生くらいの息子(祥太)の5人暮らし。
古い家の中は雑多な感じで、息子は押入れの中を自分の部屋のように使っている。
治は日雇いで工事現場で働き、信代はクリーニング店でパート、亜紀は風俗店でバイト、祥太は学校にはいかず、治と昼間に万引きをしている。
おばあちゃんの年金と、仕事の給料だけでは生活ができないのだが、なぜか亜紀のバイト代は全て自分で自由に使っていい約束になっている。
女の子の腕には、アザがあり「転んだ」と答えるりん。
一度、女の子が住んでいた家に帰そうと近くまで行くが、そのアパートから聞こえる男の罵声と女の悲鳴。
女の子を帰すのを辞め、そのまま「祥太の妹」として迎え入れた。
「これって誘拐じゃない?」
「身代金を要求したわけでもないし、保護だよ保護」
登場人物の説明は何もないので、本当の家族なのか、そうじゃないのか、全く分からずに話は進んでいきます。
でもみんなで海へ行って遊んだり、みんなで一つの鍋をつついたり、その絆は本当に家族のよう。
劇中にはセックスレスの話も出てくる。
亜紀「ねぇ……いつしてるの? 信代さんと」
治「えっ? 何が?」
亜紀「ラブホとか行ってんの? 内緒で」
治「もう……いいんだよ俺たち……そういうのは」
治「俺たちここ(股間に手をあてる)じゃなくて、ここ(胸に手をあてる)でつながてっからよ」
亜紀「うそくさ」
治「じゃあ何でつながってると思ってんだよ」
亜紀「お金。普通は」
治「俺たち普通じゃねえからな」
祥太は治に教わったように、幼いりんに駄菓子やで万引きの方法を教える。
ところが駄菓子屋のおじさんにバレてしまい、怒られはしなかったが「あの子にはやらせるなよ」と静かに言われる。
そこから祥太は万引きが悪いことだと認識しはじめ、りんがスーパーで万引きをしようとしたのを庇うために、バレるように万引きをして店員に捕まってしまう。
「本当の家族とは何か?」を描いた映画で、様々な社会問題(虐待・貧困・不登校・発達障害・年金不正受給・セックスレス・万引き・窃盗・殺人etc)を盛り込んではいるが、それゆえに「こころの絆」の強さや脆さが浮き彫りになる話だと思いました。
一人ぼっちだった6人が、「家族にあこがれて家族になりたかった」お話。
お久しぶりです。覚えていないかもしれませんが…
家族の事など…変化が多い一年でした。
ふと、久々にページを拝見させていただきました。
なんだかすごく発展?進化?されていて、凄いな~と思っちゃいました。
万引き家族、何度か繰り返し観て、だんだんと私は伝わってきた感じでした。
人の繋がりって色々…。ですね。
お久しぶりです。
お会いしたのは一年くらい前ですね。
映画もそうですけど、変化が訪れるときは必ず来るのだと思います。
精一杯生きていること自体が良いことだと思えれば、どんな変化も肯定できるんじゃないかなと。
余裕があればまたお話をお聞かせください。
タイミングを掴むって難しいと感じます。
その反面、必ずタイミングは来ると思います。
昨日、感じていた違和感から逃れてみました。
このことで他人を傷つけてしまったかもしれません。
でも…お互い様なんだと思うんです。
これ以上、他人を憎まないためにも必要な卒業はあると思います。
もう少し先になるかもしれませんが…またお話できたらと思います。