自分だけをみてくれている人がいるって、すごく素敵ですよね。
安心できるし、幸せだし。
だからそう思うこと自体は純粋な心の欲求からくることなので、悪いことではありません。
でも、純粋にそう思って幸せになりたいはずなのに、誰かに嫉妬してしまって苦しくなったり、自分自身が彼氏以外の男性に心を惹かれてしまったりして、理想の恋愛が全然できない!という現象に陥っているなら、その理想を手放したほうがいいかもしれません。
「自分だけを見ていて欲しい」
というのは、理想の純愛のようで、実際は相手を縛り付けているだけでもあります。
仮に本当に他の女性と話もしないくらい一切の関わりを持たない彼氏が出来たとして、本当に満足して安心と幸せが感じられるでしょうか?
不安な気持ちと言うのは「自分の心の中の問題」なので、彼氏の言動が自分の理想どおりになったとしても、自分の問題なのだから何も解消はしません。
テレビや雑誌で綺麗な女優さんがいれば 「あんな風に綺麗で可愛い女性が本当は好きなんだろうな…」と思ってしまったり、 カフェの店員さんに「ごちそうさま」と言っただけでも不安になったり…
そういった「自分の心の中にある不安や自信のなさ」を埋めるために「私だけを見ていて欲しい」と願う。
それはとても純粋で、かつ自分と相手を縛り付けるものでもあります。
大事なのは、悪意がないことです。
本当にそうしたくてしているわけではなく「そうせざるを得ない」ほど、あなたの心が傷ついていたり、苦しんでいるということです。
愛情を確かめたいだけのつもりが、相手を縛りつけ逆に遠ざけてしまい、そして自分の言動を後悔してさらに自分で自分の心を傷つけてしまう。
私はあなただけをみているから、あなたも私だけをみて。
というのは、二人だけの世界で生きて、そして死にましょうということ。
それはとても理想的で、究極の愛の形かもしれません。
童話や夢の中の世界なら。
自分が一番じゃないと気がすまない王妃は魔法使いに化けて、白雪姫に毒りんごを食べさせます。
自分以外の同性に毒りんごを食べさせるわけにはいかないので、彼に自分だけしかみることができない魔法をかけて、自分の世界に閉じ込めようとする。
私だけをみてほしいと思うのは、彼氏に裏切られた経験や、ひどい仕打ちを受けた経験など、男性不信になるような恋愛をしたり、失恋で大きな傷を負った人が強く願う傾向にあります。
また傷つきたくないから、自分のところから去ってほしくないから、信じたいけど信じられないから、私だけをずっとみていてほしい。
ちょっと否定的なことを書いてしまいましたが、決して悪いことではありません。
そう思ってしまうものは仕方のないことです。
感情に蓋はできないからこそ、感情です。
誰だって傷つきたくないし、自分の弱さだってあるし、独占欲や嫉妬、そういった感情は恋愛とセットなのだから。
何も考えないで、と言われると逆にあれこれ考えてしまうように、独占欲や嫉妬を持たないようにしなきゃと思うと、余計意識してしまいます。
マイナス感情を感じることが悪いことではないんです。
【マイナス感情に囚われてしまって、自分や相手を傷つける】ことが一番やってはいけないことなだけで、もっと「感情」と「意識」が別のものだという分離が必要です。
感情は心から溢れてくるものなので、押さえ込んだり塞いだり、みないようにしようとすると、自分の心を否定することになります。
だから余計に苦しいし辛くなります。
感情は変えようがありませんが、意識は変えられます。
マイナス感情を否定せず、マイナスの表側のプラス感情をもっと大切にしてあげる。
長所と短所は表裏一体とよく言われるように、感情も表裏一体です。
マイナス感情に囚われて、気がつきにくいプラス感情に目を向けるようにすれば、自然とマイナス感情が薄くなったり、消えたりします。
まずは自分の心の中に潜んでいる、傷ついた自分・苦しんでいる自分・悲しんでいる自分をみつめてみてください。
「もっと私をみて」とあなたに訴えているはずです。
そして、自分で見つけた本来の自分を、大好きなパートナーにも見てもらってください。
その時、ようやく安心と幸せがみつかると思います。
白雪姫はわかりやすい良いたとえですね。
マイナス思考って自分にもありますが、ポジティブな人からはそんなこと気にしないで
深く考えちゃダメだよ~ってアドバイスをくれるんですが、悩みたいときは悩みたいし
考えたいときは考えたいんです、自分に納得がいくまで。
あとは意識を変えいくのに時間がどれだけかかるかは人それぞれ。
遅いとか早いとか競うことではないですね。
すぐ頭に浮かぶのが、周りにどう思われちゃうのか、みんなどう思ってるんだろうとか。
人からの評価ばかりに囚われず「自分のものさしで測る」ことを練習しています。
コメントありがとうございます!
悩むこと自体はわるくないので、僕も考えたいときは考えた方がいいと思うのですが、自己嫌悪しそうなら思考の方向性を修正して考えないと、いい意味で悩むことはできないですね。
一人だけで考えていると、なかなか抜け出せないので、人と話したり本を読んだりして、自分にとって「良いもの」を取り入れて悩み続けると成長する気がします。