自分自身の姿を見つめなおすことについて、先日お客様に話していて少し整理したいのでつらつらと書いていきます。
心の壁があって他者との距離感がとれない、自信が持てない、素直になれないと思っている方は参考になるかも。
心の壁というようなものを、鳥の卵の殻のようなものにイメージしてみてください。
殻の中にはもちろん自分がいて、自分と自分以外を隔てる卵の殻。
もしかしたらその殻は一部分割れていて、外が見えるし外からも見えるかもしれない。
殻は半透明で、ぼやけた姿しかみえないかもしれない。
とても分厚くて頑丈で、中からも外からも何も見えないかもしれない。
殻の正体はなんだろう?
そんなことを考えたことはなくても、殻の中は安全で安心で居心地がよく、自分を守ってくれる場所ではあるから、その殻を壊すのは勇気が必要。
寒い日の朝、布団から出るのが嫌なように、その温かな場所にいたい。
でも布団から出なければ、自分のしたいこと、行きたい場所、会いたい人、新しいこと何もできなくなるのを知っているから、殻を壊して出たいとも思っている。
優しく、もしくは厳しく布団から出してくれる親は、もう大人のあなたには必要のないもの。
その殻を自分で壊せることに気がついているけれど、壊す勇気が持てない。
殻の中からしか他者と接することができなくて、本音を言えない関係が寂しい。
もっと中の自分に触れて欲しいけれど、触れられてしまうのが怖い。
自分を守っているものが壊れて、自分が傷ついてしまうのが怖い。
そして気がつくと、自分で壊せるはずの殻が、自分では壊せないようなとても分厚くて硬い殻だと思い込んでしまう。
誰か、壊して。
でも傷つけないで。
殻ばかり見ていて、本当の自分の力強さも、持っている希望も、飛び立てる勇気もいつの間にか見失ってしまう。
そこに何の真実もない。
一つあるとすれば、その殻は自分でしか壊せないということ。
分厚くて硬そうな殻は、今までの自分が思い込みで作り上げてしまったものだから、壊せるのも自分だけ。
他者はあくまでも外から呼びかけることしかできない。
外は怖くないよ。
出て来たら寂しさも辛さもみんなで分かち合えるよ。
一人じゃないんだよ。
怖かったら誰かの手を繋げばいい。
閉じこもっていたら誰かに傷つけられることは無いかもしれないけど、ずっと自分で自分を窒息するほどジワジワと苦しめてしまう。
恐れず、閉じこもらないで自分を守る方法なんていくらでもある。
どんなに分厚くて硬そうでも、自分で叩けばきっとすぐ壊れる。
問題なのは叩こうとしなかったこと、叩くのが怖いって、誰かに頼らなかったこと。
殻を作って、殻に閉じこもってる自分が嫌い。
素直になれなくて、言いたいことが言えない自分が嫌い。
そんなものは、殻で出来た叩けばすぐ壊れる自分の一部分にすぎない。
ちゃんと殻の中身を見て。自分自身でちゃんと見て。
閉じこもったままの雛でいたいのか、殻を割って羽ばたきたいのか。
考えるまでもないこと。
羽ばたく力がないんじゃなくて、叩き割る少しの勇気がないだけだから、そんなものは誰かに助けてもらってでも振り絞って出したらいい。
あなたの殻はどんな殻ですか?
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